映画 インポッシブルとスマトラ・ワハナ
映画「インポッシブル」ご覧になりましたか?
私はまだです。。。でも絶対映画館で観ます!
2004年のスマトラ沖地震をテーマにした映画で舞台はタイのカオラックらしいですが(まだ観てないのですみません)東南アジア全体で甚大な被害があったことは記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。
はずかしながら当時の私はバリスタとして駆け出しで地震の記憶はテレビの中の出来事という浅はかな記憶しかありません。。
今回ご紹介するワハナ農園はそんなスマトラ沖地震後甚大な被害がある中で新たに設立された農園で、インドネシアとしてはかなり新しい試みにチャレンジしています。
■農園名 WAHANA
■エリア スマトラ島シディカラン
■精製処理 ナチュラル
ワハナ農園は460ha(そのうちコーヒーは250haほど)の広大な敷地の中で農場試験として研究する他フルーツや野菜と一緒にコーヒーを栽培しているそうです
インドネシア、スマトラ島の豆いわゆるマンデリンは小さな農園や村単位の組合がほとんどで、収穫時期が雨季ということもあり
スマトラ方式と呼ばれる独自の精製方法がメインでした。(赤い実から種を取り出しヌメリを水で洗って天気を見ながら干す、さらに乾燥未完成段階で脱穀し生豆状態で再度乾燥)
そんな中にあってこのワハナ農園は精製のためのマシンや天日乾燥用のドームを作って雨対策をおこない、収穫後ウォシュド セミウォシュド ナチュラルと精製方法を変えて異なる精製処理ごとに出荷を始めたのです。
また有機肥料によるオーガニック栽培にも積極的に取り組んでいるようで高品質かつ環境によいコーヒーを目指しています。
今回紹介するのはナチュラル方式の豆です。肝心の味わいは
完熟バナナのようなフルーツ感やキャラメリゼした甘苦さが素晴らしいです!そして冷めても透明感が持続しているのでアイスコーヒーにも最適です。
限定入荷のため7月中旬頃までの販売を予定しています
この数年本格的にコーヒーの世界に携わることで世界を、日本を意識するようになった気がします。まだまだコーヒー生産国は日本では考えられない貧しい地域も多くありますし、歴史や政治情勢、地政学や地理的要因にも現場の生活が左右されることもしばしばあるのだと知りました。とは言ってもまだまだ日本にいながらの情報で現地のリアルな体験としての情報とは雲泥の差があるのも事実です、そういう意味では全ての生産国に赴き生前の買付しながら世界を感じれたらと思います。まだまだ課題は山積みです
映画インポッシブルを観た後に再度じっくりこのコーヒーと向き合いたいと思います。
http://gacchi.jp/movies/impossible/